栃原歯科医院・コラム

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2006年 03月 06日

植樹と景観

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 当院の面する商店街はアーケードになっています。そこに1月末に突如、立て看板と柵が設置された(写真左上)かと思うと、10日程で忽然と木が生えていました(写真左中:共に午前7時半に撮影)。聞いた話だと、商店街の仕業ではなく、市の方から全てお金がでているそうです。郊外の大型店に客足を奪われていくのを少しでも阻止したい商店街側と緑化推進を目に見える形で行いたい市側との利害関係が単純に一致した結果なのではないかと想像しています。しかし、ちょっと目先を変えた位で遠のきつつある客足をつなぎ止めることは難しそうですし、市に対してはこんなことにお金を使うんだったら…という市民の声が聞こえてきそうです。
 そして地元民にとってはこれからが問題です。たとえば管理・メインテナンスの問題です。この通りは背後に、歓楽街を背負ってます。恐らく土曜日の朝の荒れようといったら…考えただけで気分が悪くなります。周りにはいろんなものが棄てられていることでしょう、木も傷ついているでしょうし、枝も何本か折られるでしょう、下手すりゃ伐採、更に移植?などの最悪のケースも考えられます。
 責任の所在?もちろん熊本市でしょう。しかし、こういう場合一般の通行人の方々は、先ず9割方、木の正面にある店舗に文句言われます。また植わっている位置が私のところと隣との中間、びにょ~な位置にあるわけです。
 それに加えて心配していることは、木の成長に絶対差が出てくるということです。シンメトリーではありませんが、等間隔に互い違いに配置してありますので、枝ぶりが揃わないとなかなか見苦しいのではなかろうかと思うわけです。屋外にあるうちの墓の両サイドに植えられた玉柘でさえそうなんですから…いくら常緑種で日光はあまり必要ないとは言っても心配です。
植樹と景観 _e0157174_21434469.jpg

 ヤシの木やバオバブの木、孟宗竹の根っこなどの植物系で大分苦労されている先輩方がおられますが、私にも徐々に植物系の災難が迫ってきているのかもしれません。
 今更元通りにということもできないでしょうし、行政がやるべきことは、先ずモラルの底上げ。シンガポール並にゴミ・煙草のぽい捨てや、つば吐きには罰金やむち打ちの刑(そこまではやってないが、この際やっちゃうか!?)。店主や建築サイドには、ヨーロッパのように街角の景観を律する法律が必要でしょう。それらを徹底したとしてもミラノのガッレリアには追いつきそうもありませんが。

by minmin3315 | 2006-03-06 21:42


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